第23回「烏宿神社と烏宿山の森」(大分県日田市西大山)


日田市大山町・烏宿山の頂上に鎮座する 烏宿神社(からとまりじんじゃ)
その創建は古く、西暦985年(寛和元年)。大蔵永李によって社殿が建立されたと伝えられています。

千年を超える歴史を刻むこの神社の周辺には、今も豊かな自然林が息づいています。
今回の「ふるさとの風景」では、烏宿神社と烏宿山の森を訪ね、その静寂と生命の輝きをカメラに収めました。


■ 参道と御池

 

参道入口までは車でアクセスでき、駐車場も完備。
自然に包まれた静かな道を登ると、やがて 鏡のように澄んだ御池 に辿り着きます。


周囲の木々が水面に映り込み、幻想的な景色を生み出していました。


■ 烏宿山の自然林

神域を包むように広がるのは、スダジイを主木とした常緑広葉樹林
昼間でも少し暗く感じるほどの深い森が広がり、
その中にはスダジイ、ウラジロガシ、タブノキ、アカガシ、イチイガシ、イヌガシ、クロキ、ヤブツバキ、ユズリハ、モチノキなど、多様な樹種が見られます。

今回の探訪では、日田市で初めて確認されたサワシバも観察されました。


■ 展望台からの眺望

神社周辺には東西に展望台があり、そこから望む景色は息をのむ美しさ。
四季折々の自然とともに、日田の雄大な風景を一望できます。


■ 取材後記

はじめて烏宿神社を囲む遊歩道を散策。
大山町の自然と歴史の深さを改めて実感しました。
立派に整備された遊歩道もありますので、地域や公民館行事等で多くの人が訪れて欲しい場所のひとつだと感じました。


放送情報

「ふるさとの風景」
放送日:毎週金曜日 19:30〜/土・日曜日 22:30〜 放送中